医院名 |
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医療法人社団 正裕会 さくま耳鼻咽喉科医院 |
院長 |
佐久間 貴章 |
住所 |
〒299-0257 千葉県袖ケ浦市神納617-1 |
診療科目 |
耳鼻咽喉科 |
電話番号 |
0438-60-2787 |
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中耳炎は、もっとも代表的な耳の疾患のうちのひとつです。ウイルスや菌が、耳と鼻を繋いでいる管に入り込んで起きるもので、特にお子さんに多い病気です。
この「中耳炎」には、「急性中耳炎」「慢性中耳炎」「滲出性中耳炎」の3つの種類があります。
● 耳が聞こえにくい
● 耳に痛みが出る
● 耳だれが生じる
急性中耳炎は、3歳以下のお子さんのうちの8割が罹患していると言われています。
なお、ウイルスや菌は外から入り込むものばかりではありません。むしろ、風邪などの内的な要因に起因する場合がほとんどです。風邪の病原菌が耳にも移り、そこで炎症を引き起こすことによって中耳炎になるケースが多いのです。
急性中耳炎を放置していた場合、「慢性中耳炎」と呼ばれる症状に進みます。これは鼓膜に穴が開いた状態で、耳だれが何度も何度も繰り返し起きる症状を指す言葉です。このような状況に至らないようにするために、早めに治療にあたる必要があります。特に、保育園などの場合は再発もしやすいので、異常があった段階ですぐに病院に来てください。
急性中耳炎の治療は、投薬治療が中心です。抗生剤と、鼻水をコントロールする薬を処方します。
完治までにかかる期間は最短で5日、最長で2週間程度です。
基本的には手術は行いませんが、腫れや痛みが強く見られるときは、鼓膜に小さな穴をあけて膿を除去する手術が選択肢として挙がってきます。なお、鼓膜に空いた穴は数日程度できれいに塞がります。
● 難聴
● 耳のつまった感じ
● 耳鳴り
● 呼んでも振り向かない
● テレビの音を大きくする
● 大きな声でおしゃべりをする
滲出性中耳炎とは、浸出液(炎症などを原因として、細胞などからにじみ出た液体のこと)が鼓膜の奥にある部分に溜まってしまう病気をいいます。
液が耳に溜まっている状態であるため、「耳が詰まっている」「耳が聞こえにくい」「耳鳴り」などの症状が生じます。小さなお子さんが、「普段よりもずっと大きな声でおしゃべりをする」「テレビの音量を上げる」などのような行動をとっていた場合は、この滲出性中耳炎が疑われます。
滲出性中耳炎の場合も、投薬を治療の基本とします。
また、場合によっては、鼓膜切開や鼓膜換気チューブ留置術を行うこともあります。